

2025年2月26日(水)午後6時30分より、練馬区男女共同参画センターえーる2階視聴覚室にて、「めぐみの会全体研修」を行いました。リモート会場も含め50人以上の方にご参加いただきました。
本研修では、現場で即戦力となる「感染症対策」と「接遇」に焦点を当て、現役看護師が、基礎知識と具体的な実践ノウハウを分かりやすく解説しました。
感染予防、食中毒対策、正しい防護具の使用方法から、利用者に安心を届ける丁寧な接遇の基本まで、現場で活かせる実践スキルを徹底的に学んだ研修内容を詳しくレポートします。
ぜひ最後までご覧ください。
現場で活躍する現役看護師による講義

今回の研修では、現場で即戦力となる知識を深堀りするため、感染症対策の基礎知識と、利用者への温かい接遇を両軸に取り上げました。
講師を務めたのは、「めぐみの会訪問看護ステーション」の管理者でもある中村看護師です。
中村看護師は、現場での経験も交えながら、感染症予防策や接遇の基本原則を分かりやすく解説。
参加者からは、業務にすぐに役立つ具体的なアドバイスとして高い評価をいただきました。
1. 感染症対策

研修前半では、感染症・食中毒予防・蔓延防止対策に焦点を当て、研修に参加した職員たちが現場で役にたつ基礎知識を再確認しました。
【感染症の基本理解】

病原体(細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など)が体内に侵入し増殖することにより発症する感染症。
そのリスクと、感染症法に基づいた国民の責務が強調されました。
【感染経路の徹底把握】
- 垂直感染: 妊娠中・出産時に母子間で感染する例(風疹、B型肝炎など)
- 水平感染: 接触、飛沫、空気、媒介物感染など、具体的な事例とともにリスク管理の重要性を学びました。
【スタンダードプリコーションとは?】
「スタンダードプリコーション」とは、
すべての状況において共通して適用される「標準予防策」のことです。
本研修では、すべての体液や分泌物に潜む感染リスクを前提に、
正しい防護具の使用方法を学びました。
また、WHOが推奨する「手指衛生の5つの場面」に基づいた
具体的な手洗い・消毒手順も確認し、
個人防護具(PPE)の正しい着脱方法と適切な交換タイミングについても詳しく解説されました。
【食中毒予防の基本原則】

「細菌をつけない」「増やさない」「やっつける」の3原則をもとに、
食品や調理器具の安全管理について解説が行われました。
2. 心で繋ぐ「接遇」の極意

研修後半は、利用者に安心と信頼を提供するための「接遇」に関する講義でした。利用者に寄り添う心遣いと、プロフェッショナルとしての態度を再確認する貴重な機会となりました。
【接遇の本質:思いやりのある言動】

利用者に不快感を与えないため、常に初心を忘れず、適切な言葉遣いや態度を心がけることが強調されました。
「慣れほど怖いものはない」
そして、研修で語られたこの言葉…
「慣れほど怖いものはない」。
接遇の場面だけではなく、
感染症対策においてもこのこの言葉があてはまると感じました。
何度も繰り返す作業が日常になり、ついつい「慣れ」が生じてしまいます。
しかし、その「慣れこそ最大の落とし穴」なのです。
何度も行っている手洗いや挨拶、そして防護具の着脱といった基本動作が、
ただの形式的な作業に変わってしまうと、
細かな注意が行き届かず、一瞬の油断が大きなリスクを生む可能性があります。
まさに「慣れほど怖いものはない」という言葉が示すように、
日常業務の中でふとした隙に気を抜くことが、利用者への安全や信頼を損ねかねません。
そのため、私たちは常に初心を忘れず、一つひとつの動作に全力を注ぐ姿勢を求められています。
経験を積むことで安心感を得る一方で、常に自分自身の動作や心構えを見直すことが、
現場の安全確保と質の高いサービス提供につながるの。
【接遇「5つの原則」】
- 挨拶: 目を見て、適切な声量とトーンでの挨拶。正しい姿勢とお辞儀の角度にも注目。
- 身だしなみ: 清潔感ある服装はもちろん、髪型、化粧、体臭まで徹底管理。
- 表情: 明るい笑顔で、利用者の心に寄り添う表情を大切に。
- 態度: 座り方や歩き方、物の受け渡しなど、細かい動作にまで丁寧さを追求。
- 言葉遣い: 丁寧な「です・ます」調で、相手を敬う表現が不可欠。
【パーソナルスペースの尊重】
利用者が安心してサービスを受けられるためには、適切な距離感と視線の使い方が不可欠です。
研修では、利用者の心理的な安全域を尊重し、必要な介助時でも無理に近づかず、適度な距離を保つ方法が解説されました。
また、相手の目を見ながらも、過度な視線を避けることで、安心感と信頼感を生み出すコミュニケーションの重要性が強調されました。
状況に応じた柔軟な対応が、質の高いサービス提供の基盤となります。
3. まとめ

今回の研修は、現場で働くスタッフが感染症対策と接遇スキルを再確認し、即戦力として活かせる知識を身につけるための貴重な時間となりました。
質疑応答や、スタッフからの貴重な意見を通し、チーム全体の連携力も向上したと感じています。
【めぐみの会】では…
今後も定期的な研修や情報共有を通じて、利用者に対する安心・安全なサービス提供と、スタッフ一人ひとりの自己研鑽を推進していきます。次回の研修にもご期待ください!
そして「めぐみの会では」、
ここ練馬区の訪問介護の現場で一緒に働いてくれるヘルパーさんを随時募集しています。
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