

2025年2月12日(水)、
練馬区立 男女共同参画センター「えーる」にて
練馬区訪問介護事業所合同研修「介護職員向け排せつケア講座」を開催しました。
ユニ・チャーム株式会社より特別講師を招き、
尿モレ対策や排泄ケア用品の選び方について学びました。
実習では、生理用ナプキンと尿専用パッドの吸水力比較実験が行われ、
実際の製品を使って違いを体感。
さらに、「ZOOM生中継」でリモート先でも臨場感あふれた映像となり、
参加者全員が集中して学べる貴重な機会となりました。
4法人9事業所による合同研修
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今回の合同研修には、田柄訪問・SOMPOケア・めぐみの会光が丘・おおきなき練馬など、9事業所(4法人)が参加しました。
本会場とZOOM配信を含め、44人の参加者が集まりました。
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本会場には、資料だけではなく、
給水実験のための道具や、CMでよく目にする”あの青い液体”も…。
臨場感あふれる”ZOOM生中継”も
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さらに、今回は実習が多いため、
ZOOMで生中継が可能になるよう、配信機材を整えました。
カメラで撮影している映像をPCを経由して、リアルタイムで配信しています。
ZOOM研修でありがちな「担当者の顔とパワポの画面共有だけ」の形式ではなく、
臨場感のある研修を実現できたのではないかと思います。
ちなみに、前職でテレビキー局の夕方の報道番組(※しかも視聴率が民放ナンバー1)などを担当した経験が、今回の配信に大いに役立ちました。
人生で学んだノウハウは無駄になりませんね。
講師はユニ・チャームの担当者

今回、講師としてお招きしたのは、
大手衛生用品メーカーのユニ・チャーム株式会社の、
ジャパンプロケア営業統括本部 営業開発部 東日本自治体グループ和田 真司さんです。

スライドの資料を使いつつも、
実際の商品を見せながら、テープタイプやパンツタイプの用途の違いなどを説明してくださいました。
吸水パッド体感実験
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研修の中では、生理用ナプキンと尿専用パッドの吸水力を比較する実験を行いました。
よくある質問の中に、
「尿とりパッドの代わりに生理用ナプキンを使っていいのか?」というものがあるそうです。
その結論は「ダメ!」ということですが、この実験はその根拠を示すための実験でもあるようです。

まず、生理用ナプキンと、尿専用パッドを机の上に並べて展開します。
画像の手前側が生理用ナプキンで、奥側が尿とりパッドです。

CMでよく見る「青い液体」をそれぞれに、同量ずつかけていきます。
すると…どうでしょう。
青色に注目してご覧ください。

奥側の尿とりパッドは、青い液体をほとんど吸収していますが、
手前の生理用ナプキンは、青い液体をほとんど吸収していません。
「尿とりパッド」は尿を主に吸収するため、
水分を素早く吸収して閉じ込める「吸水ポリマー」が使われています。
そのため、尿の漏れや臭いを防ぎ、乾燥した状態を保つことができます。

一方で、生理用ナプキンは
粘度の高い経血を吸収するために特化した構造です。
そのため、尿のような水分を素早く吸収するための構造にはなっていません
「もったいないから…」といって生理用ナプキンを使うと、
尿が逆戻りして、皮膚かぶれが起こることも…。
その結果、皮膚治療薬を購入することとなり、かえってコストがかかることもあるそうです。
そして、生理用ナプキンは尿を効率的に吸収できないため、湿気が残り、ニオイの原因にもなるということです。
おむつのあて方4つのポイント

そして、研修の終盤では、
尿モレを防ぐためのおむつのあて方が紹介されました。
ポイントは以下の4つ。
- ① ギャザーの機能を活かす
- ② パッドが最も吸収する箇所に確実に当てる
- ③ 体とおむつの間にスキマをつくらない
- ④ おむつ全体をズラさない
このポイントを押さえた上で…
ユニ・チャーム様のYouTubeチャンネルより、研修でも上映した動画を2本ご紹介させていただきます。
【おむつのあて方】新・テープ止めタイプと尿とりパッドのあて方
【おむつのあて方・使い方】座った姿勢での紙パンツのはかせ方
まとめ
今回の「介護職員向け排せつケア講座」では、
尿とりパッドと生理用ナプキンの違いや、
おむつの正しいあて方などの他にも、
実務に即した貴重な知識を深めることができました。
尿モレ対策における適切な製品選びの重要性などを再確認できました。
今後は、この研修で学んだ知識を実際の介護現場にしっかりと活かし、
利用者にとってより快適で安全な排せつケアを提供していくことが求められます。
引き続き、日々の業務に役立つ情報を共有し、ケアの質を向上させていきます。
参加者の皆さま、講師の皆さま、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
最後に
めぐみの会では…
ご利用者への「質の高い介護サービスの提供」を目指し、
日々知識・技術の研鑽に励んでいます。
そして、
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